米国ドラマは負傷のたびに医療費が気になる
アメリカは医療費が高い!
最近、「SUPER NATURAL」という、主人公の兄弟が悪霊とか悪魔を退治しまくるドラマを見ています。この悪霊たち、日本の霊と違ってフィジカルに攻撃してくるのでよく負傷するのですが、兄弟は文無しなので治療費が気になってしかたない…。救急車だけで何十万円とか聞くし…
アメリカの医療費が高いのは公的保険制度が無いからだと思ってましたが、医療費そのものが日本より高いらしい。
どんだけ高いのか調べてみました。
盲腸の手術代
旅行保険会社のデータですが、アメリカ都市部では盲腸の手術(入院3泊4日)で200万以上とな。
http://aienu.jp/relation/expense.html
日本では総額で約45万、3割負担で約13万(ただし入院7日間)。http://www.moneylife.jp/guidebook/insurance/21_ch_appendicitis.html
日本の方が長く入院期間が設定されてますが、それでも保険なしでも安いですね。あと、アメリカは薬も高い。
出産費用
アメリカでは大体150万~200万くらい(保険なし)みたい。
http://transform.childbirthconnection.org/resources/datacenter/chargeschart/
日本では平均で50万くらい。東京で56万。セレブ出産と有名な「聖路加産科クリニック」でも母子合わせて100万。
うーむ。。。民間保険の保険料がどのくらいで、実質負担額がどのくらいなのか分からないけど、おちおち盲腸にもなってられんな! 保険会社とかなんかしら難癖つけて保険降りなくしてくる印象だし(偏見)。
病院ではまずは全額払ってあとから保険会社に請求する方式だし、手元にまとまったお金が必要だし、そもそもその病気が保険でカバーされてるのか確かめなきゃいけないし面倒極まるので病院から足が遠のくことは確かだなー。
なんでアメリカは医療費が高いのか?と思うんだけど、「日本はなぜこんなに医療費が安いのか」の方が適切な疑問かもしれない。グローバルスタンダードからすると。
日本の医療費が安い理由
http://www.dr-kanagawa.com/iryouhi.html
http://www.fmed.jp/iryou/kokusaihikaku.html
↓厚労省の資料より
病床100床あたりの医師・看護師数が少ない!!
人口1000人あたりも少ないけど、病床あたりの方が際立ってるのは、
病床数が多いってことみたい。入院日数も諸先進国に比べ長めなもよう。
これ以外にもざっと検索で出てきたのを読んでみたんだけど、(独断で)要約すると、こういうことっぽい。
★アルティメット原因★
◎スタッフが少ない(医師や看護師、その他専門家)
そのため、
・とにかく現場が頑張る、
・研修医を搾取、
・説明等にかける時間を省略、 で対応。
うーむ。。。。。なんか他の業界でも似たような阿鼻叫喚を見たことある気が。ものすごく日本の現場主義根性論の凝縮って感じです。
意外だったのは、医師会の役割。無駄な施術などで点数(健康保険からお金が払われる単位)が高い病院は、医師会からそれとなーく指導が入って何となく適正に保たれてたけど、今は医師会に入らない医師も多くてままならないとか。医師会のエラい人って経●連とかと同じ金と権力の亡者・KING OF老害としか思ってなかったわー。勉強になりました。
アメリカでは訴訟に備えて賠償金の分を上乗せした治療費になってるというのもあるみたい。日本も今後は値上がりしそうだね。
しかし、私は具合が悪かったりケガした場合の治療費って必要経費っていうかケチるものだとは思ってこなかった(幸せなことだよな)けど、アメリカぐらい高かったら当然「我慢する」「自分で治療」が第一の選択になると思う。程度にもよるけど、医者に丸投げじゃなくて自分の体のことを自分で知っておくのは良いんじゃないかな。ただ、薬代が払えないから治療を止めるってこともあるみたいで、あからさまな「命のお値段」を払えるかどうかってのは違うよね。。。このへんの話は、「社会を作る意味」って話にもなってくるけど、それはまたの機会に。